北の海からの情報2005/Part9

平成17年6月2日(木)ガスかぶりの海で

この時期の北海道は杉花粉は飛ばず、梅雨も無いのですが、
オホーツク海高気圧の勢力が強いと、ガス=濃い海霧が発生します。
その威力は太陽を完全に隠し、とても寒い日々が続きます。

それでも2日は等圧線も広がり、全道的にピーカンの穏やかな予報です。
木曜がマリーナの定休日なので、前日に下して係船してもらいました。
しかし早起きしてみると、朝からガスで周りが見えません。
ネットで確認しても注意報は出ておらず、波も一日1mのままです。
マリーナに着いてみてもガスは晴れず、目の前(800m位先)の大黒島が見えません。
それでも出港準備をして待つこと2時間程でやっと晴れてきました。

マリーナも一面のガス

                島が見えたので出港します

風も弱く、勇んで出港しましたが・・・・・
5海里ラインを越えた辺りで、全く前が見えない濃いガスの海に突入してしまいました。
フェリーや本船の航路を外すべく、対岸の森町へ進路を変え、速度も10ノット以下で進みます。

またもやガスの海に突入

                  視界は10数メートル

そのような状況の中、GPSを頼りに2時間半程で銚子埼沖の根に着きました。

ここも視界はゼロに近く、乳白色に囲まれた無風の海は“サルガッソー”を連想させます。
それでも仕掛けを下ろすのは釣り人の性ですね。。。。。。
200号のしゃくり棒に、タコベイ2本鈎の胴付仕掛けを投入すると!!
なんと第1投から当りです〜♪
それもゴンゴンゴンと強い引きで、ロッドの先が上がりませ〜ん♪♪
ソ〜レソレソレと早くもharuさん音頭全開です〜〜♪♪♪
しかし、いくら強烈な引きとは云え、全く上がってきません???
根掛かり!どうやらそのようです。
しゃくり棒かタコベイ鈎のどれかが根に刺さったようです。
仕掛けは24号ナイロンにハリスはフロロカーボンの18号です。
魚さんの心配よりも簡単に切れるかな?と思ったのですが、
水圧のせいなのか、いともあっさりと切れました。
PEラインのスイベルから先がありません。全損です。
う〜ん、サルガッソーの海か?、それにしては流れ藻など見当たりません。
気を取り直し、同じ仕掛けを投入すると!! 又々当りです。
今度は手巻きとポンピングで根から浮かせる事に成功しました。
こいつもかなりの抵抗ですが、根掛かり魚と比べると軽いものです。
それでも電動リールが締め込まれる度に一時ストップします。
やがて浮かんできたのは丸々と太ったマダラでした。
 

 

 

88cm9.5kgのマダラ

ところがこの直後に南の突風が吹き出し、根の上に艇を維持する事が出来なくなり、
後ろ髪を引かれる思いで納竿としました。
ただ、この風のお蔭でガスも晴れ、追い波で楽勝の帰港ができました。

 

 

 


北春丸の番屋にて

 

 

 

ひねもす船長


haru:コメント
船長、北の海はまだまだ寒そうですね。
今年も一年の半分を迎えようとしてますが、これまでの気象はなんだか不安定ですね。
私も今年は釣行回数かなり減ってますが、仕事以外に天気に左右されてるところも大です。
 
晴れたと思ったらまた霧ですか。
航海計器が進化したとはいえ、船舶にとっても霧は大敵ですよね。
そんな中、立派なマダラGetおめでとうございます!
最初のバラシは痛いですね。
でも、10kg近い獲物持ち帰りはお見事でした。
これからいい季節になると思うので、更なる「ひねもす号」のご活躍期待します。(^.^)/~~~